経理の転職は簿記2級など資格取得より実務経験が大切?【体験談から解説】
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「経理で転職を考えた時求人見ると「簿記2級」が記載されているけど、必ず取っていた方が良いの?それともやっぱり実務経験の方が大切?」

こんな疑問、悩みに答えます。

このブログでは「経理に転職を考えている方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

  • 資格取得と実務経験はどちらが大切か
  • 実務経験のない未経験者は経理に転職出来ない?
  • 体験談とエビデンスを用いて解説

経理への転職で特に悩むのが「簿記2級」は取得しておく必要があるかどうか?

当ブログ管理人もITベンチャー企業の経理課から大手製造業の経理チームに転職を経験しています。
その時の体験談や資格取得と実務経験のどちらが大切かのエビデンスを用いて解説していきます!!

たかひろ@現役経理マンたかひろ@現役経理マン

「転職を考えていて、簿記2級を取得する準備をしている方、取得しようか迷っていたり不安を感じている方はまずはブログを読んでみて下さい。不安を取り除くことが出来ます。」

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経理の転職は簿記2級など資格取得より実務経験が大切?

早速経理の転職は簿記2級など資格取得より実務経験が大切なのかどうかについてお話していきます。

一般的な話からエビデンスを用いた客観的事実と私の体験談を以下の順番でまとめていきます。

  • 取得している方が転職に有利なのは当たり前
  • 気になるのは「資格取得or実務経験」
  • 【体験談】転職活動時の資格取得の有無
  • でも実務経験より大切なスキルあり

取得している方が転職に有利なのは当たり前

一般的な話になりますが、取得している方が転職に有利なのは当たり前です。

特に簿記2級は合格率20%~30%と難易度が高いです。
つまり、取得しているだけでも転職に有利になるのは間違いありません。

また、求人票に「簿記2級歓迎」と書かれていることも多々あります。
従って、持っていない人よりは持っていた方が優遇される傾向にあると言えます。

簿記2級を取得していることで「簿記・財務諸表についての知識がある」と判断されますので、職務経歴書と面接時にアピールしない手はありません。

関連記事:【経理の独学での勉強方法】未経験から経験者まで現役経理マンが解説

気になるのは「資格取得or実務経験」

最も気になるのは「資格取得or実務経験」

つまり、資格がなくても転職はできるのかどうか。
実務経験が転職では重視されるのかどうかが転職希望者は最も気になる点です。

この点について、結論とポイントを詳しく解説していきます。

【結論】資格がなくても転職はできる

結論を先に述べると「資格がなくても転職できます」

その理由について、まず以下グラフをご覧ください。

転職に成功した人の資格取得の有無を示したグラフです。
『約73%』の人は資格を持たないまま経理など管理部門への転職に成功させています。

つまり、エビデンスからも分かる通り、資格が転職の決定打にはなりません

また、簿記2級は必須ではなくあくまで採用時の判断材料の一つに過ぎません。
取得していないからと言って転職活動を焦る必要はないと断言できます。

関連記事:【体験談】経理は資格が無いと転職や仕事は出来ないのか経験者が解説

【ポイント】実務経験から経理のスキルは丸分かり

経理は専門職です。
いかに実務経験を積んでいるか、スキルを磨いているかが転職時に最も見られるポイントです。

経理の業務は1年間を通してほぼルーティンです。
月次決算、四半期決算、本決算、株主総会の計算書類、有価証券報告書、その他諸々。

株式関連で上場しているのであればストックオプション制度の導入や社債の発行、株価算定など業務は多岐に渡ります。

これらの業務は上場企業、非上場企業で内容は区分されますが、やることは全て一緒です。
経験しているか、経験していないかで出来る、出来ないがすぐに分かります。

つまり、転職活動時の「職務経歴書」を見ればすぐに経理のスキルが丸分かり状態という訳です。

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「経理の転職って職務経歴書の書き方が重要ってこと??」

その通りで重要です。
もっと言うと職務経歴書に沿ってあなたの口で説明できるプレゼン能力も必要になります。

プレゼン能力を鍛えるのには時間がかかります。
ただし、職務経歴書の書き方については「転職エージェント」の力を借りれば格段にブラッシュアップできます。

私も“管理部門特化型エージェントNo.1”の「MS-Japan」の力を借りて作成し、内定を獲得することに成功しました

職務経歴書を書いたことがない方、書いたけどイマイチ納得していないという方はぜひ転職エージェントに添削を依頼し転職を有利に進めましょう。

【体験談】転職活動時の資格取得の有無

ここから私の転職活動時の体験談についてもお話していきます。

私は現在大手製造業に勤める現役経理マンです。

転職する前の前職はITベンチャー企業に6年間勤務。
職種は管理部門が主で経理全般、中でも管理会計をメインに業務を行っていました。

転職する時に私が取得していた資格は以下の通りです。

・簿記3級
・FP2級
・MOSエクセルエキスパート
・VBAスタンダード

簿記3級は取得していましたが、簿記2級はなくても転職に成功しました。

特に面接時に簿記2級は取るつもりはありますか?
など露骨な質問もなく資格取得に関する質問は一切なし。
(入社後に取ることは進められましたが)

簿記2級がなくてもITベンチャーから誰もが知る製造業最大手に転職出来ます。
これは、私自身が転職活動に成功し体験した事実ですので、間違いありません。

一方で、面接時に特に聞かれた内容は「職務経歴書の実績部分」
実績からこの人は何ができるのか、何が得意でどのような思考を持っているのかを企業は探っていました。

はっきり言って、簿記2級がなくても仕訳は切れます。

会計の知識も業務を通して、自然と身につきます。
身につかないと仕事にならないので、出来る経理マンは自ら学び自己研鑽する方が多いです。

もし、転職したいけど簿記2級を持っていないから踏み込めない。
という方がいればその考えは、今すぐに改めましょう。

断言します、簿記2級はなくても転職出来ます。
大切なのは「実務経験」であり、職務経歴書の書き方とプレゼンです。

職務経歴書の書き方で不安がある方は転職エージェントに力を借りましょう。
転職エージェントを利用すれば比較的早く問題は解決して、より高度な職務経歴書を書き上げることが出来ます

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しかし経理業務は実務経験より大切なスキルあり

でも実は経理業務は実務経験より大切なスキルがあります。

それは「コミュニケーション能力」です。

経理業務はコミュニケーションなくして成り立たない仕事

転職活動中の女子

「え?経理でもコミュニケーション能力は必要?黙々と仕訳を一人で切っているイメージなんだけど。」

経理は一人で黙々と仕事をするイメージが定着しています。
しかし、経理ほどコミュニケーションを多用する職種はないと私は考えています。

それは例えば「月次決算」の場合。
決算は仕訳の集合体です、かつ経理スタッフ複数人でいくつかのパートに分けて仕訳を切っていきます。

私の前職の場合は、事業部単位で専任をつけて仕訳を切るグループと現預金やBS関連の仕訳を切る人、そして最後の決算を〆る上司の3つのパートに分かれていました。

それぞれがそれぞれのタイミングで仕訳を切りますが、仕訳を切る順番があります。

例えば、

「売上 – 売掛金」の仕訳を事業部担当者が仕訳を入れても。
BS担当者が「売掛金 – 預金」を早く切らなければ売掛金はずっと残り続けることになります。

結果、決算は締めることは出来ませんので、必ず仕訳を入れたらそれに関連する相手科目の仕訳担当者に確認をします。

関連記事:経理は人間関係の良好さで仕事の質が決まる【理由と3つの築く方法】

他部署との連携も多くコミュニケーションが活発

さらに、事業部との連携も経理には必須です。
経理内だけのコミュニケーションかと思いきや他部署との接点も非常に多いです。

・請求書がまだ届いていない
・売上表に誤りがある
・現金と出納帳が合っていない

事業部に確認することが山ほどあります。
都度確認したり、良好な関係を築くために常にコミュニケーションを図る必要があります。

また「コミュニケーションスキル」を磨くことで社内の人事評価も高くなる傾向にあります。
実際、以下の転職支援サービスの調査でもスキルを磨くことで評価は高まることが公表されています。

「コミュニケーションスキル」の他にも「資料の作成スキル」や「プレゼンスキル」など経理の会計業務と直接結びつかないスキルも重要視されていますので、ぜひ意識して取り組むと評価が高まります。

関連記事:経理の5大ストレスを現役経理マンが暴露【プレッシャーに打勝つ対策】

実務経験のない未経験者は経理に転職出来ない?

「経理の転職に資格取得は必須ではなく実務経験の方が重要」
以上がここまでのエビデンスから客観的かつ私の体験談からも断言出来る事です。

ただ、ここで気になるのが実務経験のない未経験者は経理に転職出来ないのかどうかという事。

結論、転職は難しい。でも努力次第

結論から早速お話します。
経理未経験の場合は「転職は難しい」です。

でも「努力次第」です。

先ほど簿記2級は転職には必須ではないと解説しました。
しかし、未経験者だからこそ簿記2級ほど難しい資格を取得してアピールするのは最大のメリットです。

人材紹介サービス大手の「MS-Japan」でも未経験者は簿記2級の取得を推奨しています。

・会計系職種においては、簿記2級を持っている人材は他の未経験者よりも資質を備えていると判断されやすいため非常に有利
・未経験で経理や会計事務所に転職しようと思えば、簿記2級の資格は必須

実務経験がない分、資格取得に励んでアピールすることが地道な努力から成果へとつながります。

関連記事:経理へ転職は未経験だと難しい?【30代現役経理マンが徹底解説】

転職出来ないことはない

経理未経験で経理に転職は難しいだけで出来ないことはありません

あなたの努力次第になります。
しかし、どうしても簿記2級を取得するのが難しい、でも経理に転職したい!という方は。

「転職エージェント」に経理募集の求人を紹介してもらって、かつ未経験者でも採用してくれる企業の情報をもらうのが効果的です。

未経験者かつ簿記2級がなくても転職できる業界は必ずあります。
それが、ITベンチャー企業や今後IPOを控える急成長企業など。

これらの企業はいずれも今後も成長が見込める企業。
つまり、経理人員を増やしたいという思惑があり求人を掲載しています。

その求人に滑り込むことが出来れば未経験者でも採用される可能性は高まります。

まずは転職エージェントに登録後、相談し求人を紹介してもらったり情報収集から始めるのが良いでしょう。

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まとめ:簿記2級より実務経験の方が大事

経理の転職は簿記2級など資格取得より実務経験の方が大切である理由と体験談をまとめてきました。

改めて、本記事のポイントをまとめると、

・簿記2級がなくても経理に転職できる
・大切なのは実務経験をまとめた職務経歴書とプレゼン
・未経験者は取得しておいた方が有利
・不安な方は転職エージェントの力を借りる事

私も簿記2級がなくても大手製造業に転職に成功しています。

実務経験が十分にあっても職務経歴書に適切にまとめてプレゼンできなければ意味がありません。

書き方もプレゼンも苦手という方は転職エージェントに相談しましょう。
添削も面接対策も施してくれる強い味方です。

また、経理未経験者は簿記2級を取得しておくのが有利にはたらきますが、なくても転職できます。

いずれにしても転職エージェントからの求人紹介から転職活動は始めましょう。
情報収集と的確な求人紹介から転職活動を有利に進めるのに必須のサービスと言えます。

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