「経理って将来なくなる仕事?なくなるならこのまま仕事してても不安が募るばかり・・・どうしたらいいんだろう。」
こんな疑問、悩みに答えます。
このブログでは「経理が将来なくならないか不安な方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- 経理は将来なくなるかの結論とその理由
- 大企業における経理の実情(体験談)
- 将来への不安から抜け出す方法
経理がなくなる不安が募ってしまう最大の理由は急成長する「AI/RPA」
つまり、ロボットの存在があります。
経理がロボットに代替されないか。
自動化によって経理の仕事は人ではなくロボットが代わりにすることになるのではないか。
今回の記事では、これらの将来への不安から抜け出して経理で生き残る方法についてまとめていきます!!
「現役経理マンの当ブログ管理人が体験談とエビデンスを用いて解説していきます!」
経理に限らず、他の職業においてもロボットに代替される日はいずれ訪れます。
代替される(=ITが急速に発展する)日を指を加えて待つのではなく、ロボットには出来ない仕事やスキルを磨き備えておく事が最も大切です。
キャリアを積む最たる方法が「転職」です。
環境を変える事でキャリアもスキルも同時に積み上げ、磨き上げることが可能です。
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経理は将来なくなる仕事?
経理は将来なくなる仕事なのかどうかについて解説していきます。
結論から述べて、私の体験談まで交えて以下の順番でまとめていきます。
- 結論「なくなるorなくならない」
- ロボットが得意とする業務内容
- 【体験談】大手企業ほどAI/RPAの波は押し寄せている
結論「なくなるorなくならない」
早速結論からまとめていきます。
結論は「経理はなくならない」です。
もっと言うと「一部の業務のみロボットに代替されてなくなる仕事はある」が正しい結論になります。
それもそのはず、すでに民間と大学の共同研究で経理はロボットに代替される可能性が非常に高いことが示されているのです。
「経理事務員」の代替可能性は99.8%
野村総合研究所と英オックスフォード大学の共同研究から「10年~20年後には人工知能やロボット等によって代替可能性が高い職業」が公表されています。
公表された職業をさらに数値化してランキングにした「女性セブン」の情報は以下の通りです。
1位:経理事務員(99.8%)
3位:包装作業員(99.7%)
3位:路線バス運転手(99.7%)
5位:じんかい収集作業員(99.6%)
6位:郵便外務員(99.5%)
6位:学校事務員(99.5%)
6位:ビル清掃員(99.5%)
9位:銀行窓口係(99.4%)
9位:計器組立工(99.4%)
9位:金属製品検査工(99.4%)
※順位、職業名、代替可能確率(%)の順
数ある職業の中でなんとランキング1位が「経理事務員」
10年~20年後には経理事務員という職業はロボットに代替されてしまう可能性が非常に高いことが示されています。
「私たちの未来は終わった・・・」
ただ、注意点として全ての経理業務がなくなるわけではありません。
「経理事務員」とは経理業務の補助を担うスタッフの事。
仕訳やデータ入力など非常に簡単で膨大な作業量を反復運動で処理する経理スタッフは真っ先にロボットに代替されます。
経理に携わる方なら分かるかと思いますが、経理業務は多岐に渡ります。
・KPI、事業計画、定量分析から将来のシミュレーション
・月次や四半期決算でのイレギュラー対応
これら未来予想は現代のロボットでは不可能な業務も多々あります。
つまり、簡単な業務ではなく「人間にしかできない業務」に就く事でロボットに代替される可能性は非常に低いとも言えます。
関連記事:生き残る仕事・職業となくなる仕事ランキング50【将来生き残るために必要なのは創造力】
国内企業のAI導入率は加速度的に上昇
では、国内企業のAI導入率はどれくらいに達しているのでしょうか?
総務省が公表する国内企業のAI普及率の現状と未来予想が以下の通り公表されています。
2018年の導入率は「19.7%」
2020年の未来予想では「38.3%」と約2倍の推移まで普及が加速する結果となっています。
つまり、AIなどロボットの導入が進めば経理事務員の代替可能性も高まり続け、時期も早まることになります。
関連記事:経理は楽な仕事?【暇なのは成長の証でも初心者は勉強漬けの毎日】
IT業界は超売り手市場
AI導入率だけ加速しても机上の空論。
つまり、AIやRPAなどロボティクスの分野はIT業界なくして成り立ちません。
そのため、IT業界の転職市況は現在「超売り手市場」と言えます。
大手人材紹介サービスdodaが公表する2020年8月の業種別で見た求人倍率の状況です。
最も求人倍率が高いのは「IT・通信」で「4.92倍」
1人の求職者に対して4.92社が求めている非常に経済が活気づいていることを示しています。
つまり、経理からIT業界に転職することでも生き残る術としては賢いことになります。
経理の労働環境もIT化の波が押し寄せています。
経理の知見や知識を活かして、IT業界に転職するのは非常に理にかなった活動と言えます(私もその一人)
関連記事:経理は売り手市場?今が転職のチャンス?【現役経理マンが徹底解説】
関連記事:経理へ転職は未経験だと難しい?【30代現役経理マンが徹底解説】
ロボットが得意とする業務内容
ではロボットが得意とする業務内容は一体どんな仕事が当てはまるのでしょうか?
・データ処理
・正確性
ロボットは所詮人間が書いたプログラムに沿ってでしか動くことは出来ません。
反復作業や膨大なデータ処理など“同じことを繰り返しアウトプットする作業”が得意です。
また、作業は正確かつ24時間365日作業できるメリットもあります。
一方でロボットには出来ない業務もあります。
それはプログラムでは書き出すことの出来ない“人間にしか出来ない仕事”
つまり、クリエイティブな仕事は今後も未来永劫人間が行っていく仕事であると言えます。
(またはロボットを動かすためのプログラマー、SEも食いっぱぐれる事はありません)
関連記事:頭を使う仕事でおすすめ職種8選とその理由【もし苦手で向いてない人は転職推奨】
【体験談】大手企業ほどAI/RPAの波は押し寄せている
ここから大手製造業に勤める現役経理マンの私の体験談をご紹介していきます。
管理部門の中でも特に経理の主計と管理会計を担当しており、着地見通や予算策定のリーダーとして従事していました。
そして、大手製造業の経理チームに転職。
現職では同じく管理会計がメインですが、他にIRとRPAの導入支援チームに所属しています。
RPAでは経理チームの自動化、ロボティクス化を推進すべく日々コンサル(アクセンチュア)と二人三脚で進めています。
前職のITベンチャー企業ではRPAやAIなどロボット化は全く推進されていませんでした。
(仕訳入力も手動が多く、エクセルで管理する事が多々)
一方、大手企業となれば経理30名ほどの業務を全てRPAで補う動きが活発になっています。
それほど大手企業はロボットに力を入れており、簡単な業務、人間以外でも出来る業務はロボットに変える動きが鮮明になっています。
現状の動きの中で特に考えるのは“業務に偏りがあるとロボットに呑み込まれる”という事。
ここで指す業務は「仕訳」など簡単な業務がいまだに多い主計の仕事です。
ロボットに代替させる最大の理由は「人件費の高さ」
ロボットは24時間365日休まず、文句も言わず言われた通り(プログラムの通り)に動いてくれる頼れる味方です。
一方、人間は休みが必要で文句も言う、給料も高いという現状があります。
そのため、簡単な業務は極力ロボットに代替させた方が生産性、利益ベースで見ても会社にとってメリットしかないという事です。
大手企業は強固な財務体質を活用してロボットに積極投資しています。
ベンチャー企業は財務体質が強くないため、現状大きな投資は出来ません。
しかし、いずれ人間からロボットへとシフトしていくことでしょう。
そうなればますます人間の出来る仕事は限られていきます。
“業務に拘り続ければ”いずれ隣にロボットが座る日もそう遠いことではないかもしれません。
関連記事:大企業が合わない人の特徴10選【安定・安泰を好まない人は向いてない!】
不安から抜け出して経理で生き残る方法
経理の業務が具体的に10年~20年後には代替されてしまう事。
そして、ロボットの導入率はますます加速しIT業界の転職市況も活況になっている事が分かりました。
では、これらのロボットによる代替不安から抜け出して経理で生き残る方法はあるのでしょうか。
【生き残る方法1】求められるスキルを身に着ける
まず取り組むべきは求められるスキルを身に着けるという方法。
先にもご紹介した通り、大手企業ではAI/RPAの波がすでに押し寄せています。
経理は特にRPA化されやすい業務が多いため、固執しているとロボットに代替され、いつしか仕事を失うことになります。
そのようなことにならないように今後の経理に求められるスキルを身に着ける事で生き残ることが出来ます。
例えば「高度な分析」を用いて「未来予想」を経営層へ「アウトプット」する能力。
ロボットが得意とする仕事は反復作業およびデータ入力。
プログラミングで制御できる範囲での仕事になります。
分析や未来予想は、今後のAIがディープラーニングをより精度を高めて、過去のデータの蓄積から可能になるかと思いますが。
経営層へのアウトプット、つまりコミュニケーションだけは人間が行わなければ伝えることは出来ません。
感情やその他周辺領域を加味して話すには今までの人間同士の信頼関係や関係性も非常にかかわってきます。
これらの仕事を可能にするのが「管理会計」
管理会計は未来を扱う経理唯一の業務。
最もロボットに代替しにくい業務と言えます。
関連記事:経理は楽しい!面白さはズバリ自己成長【現役経理マンが語る楽しさ5選】
【生き残る方法2】キャリアチェンジをする
管理会計業務を身に着ける事で不安から抜け出すことが出来ます。
さらに管理会計にキャリアチェンジするのも不安から抜け出す方法の一つです。
私は前職管理会計から現職の管理会計に転職し年収も1.6倍ほどアップさせることに成功しました。
それほど管理会計の分野は現在求められるスキルであると言えます。
また、経理に所属している方であれば管理会計へのキャリアチェンジは比較的容易いと言えます。
それは、管理会計も経理チームの一つの業務、同じ部署に所属する企業が多いため、部署内でのキャリアチェンジは他部署から異動するより簡単です。
なぜなら経理スキルがすでに身についているため、見込みがあればすぐにでも異動することが出来ます。
ただ、注意すべきは人員が足りているかどうか。
まずは上司に相談し管理会計の必要なスキル、業務を学び、来るべき未来に備えておくのがおすすめです。
関連記事:経理は転職で年収1000万の高収入も狙える?【4つの具体的戦略から実現可能】
【生き残る方法3】IT業界に転職する
転職市況で最も活気にあふれるIT業界に転職するのも生き残る方法の一つです。
ロボットを制御するのはプログラミング。
プログラミングを書くのはIT人材の仕事です。
つまり、ロボットを制御する立場に立てばロボットに呑み込まれる事はまずありません。
むしろ給料は上がり、周りからも重宝される人材になるかもしれません。
経理など畑違いな職種からIT業界に転職する場合は「転職エージェント」の力を借りるのが必須です。
現在はIT業界に特化した転職エージェントも数多く存在します。
その中でも特におすすめなのが「マイナビIT AGENT」
これまで50万人の転職相談実績を有する非常に頼れる存在です。
私も転職活動時に利用した経験がありますが、とにかく手厚いサポート(アドバイス、添削、面接準備など)が他の転職エージェントに比べて優れていました。
もし、IT業界に転職を考えているならばぜひ一度面談を受けるのも手かと思います。
無料面談でIT業界の情報や求人など手に入れることが出来ます。
経理職ではなくエンジニア職を目指したい方ならば転職保証付きのプログラミングスクールを検討されるのがおすすめです。
なぜなら、完全未経験からエンジニア転身は難しいのが実情。
IT業界はスキルを持った即戦力を採用する傾向にあるからです。
しかしプログラミングは食いっぱぐれない将来性あるスキル。
さらにスクールでは、同じ目標に向かって切磋琢磨する一生の仲間にも出会えます。
無料カウンセリングから現状把握と今後のキャリア形成に役立ててみてはいかがでしょうか。
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まとめ:経理業務がロボットに代替される前に適切な行動が超重要
経理が将来なくなる仕事かどうかについてまとめてきました。
改めて、本記事のポイントをまとめると、
- 経理は10年~20年後の未来にはロボットに代替される
- すでに経理業務の一部がAI/RPAに代替されている
- 代替されないために生き残る方法を考える事が先決
- 経理としてのキャリアを積むかIT業界に転職するかがおすすめ
経理などの単純な業務はAI/RPAに代替されてしまいます。
すでに大企業では一部の業務でロボット化が進んでおり、人件費も削減されつつある中、
今後もロボットなどAI/RPAの普及は加速し、IT人材は非常に重宝されます。
すでに近い将来に起こりえる事象が分かり切っている中、あなたが取るべき行動は明確です。
ロボットに呑み込まれないキャリアを積むか、IT業界など別の業界へ転職するか、です。
ずっと現状にしがみついても何も変わりません。
悪い方向へ進むばかりです。
そうならないためにも早めの準備と行動をおすすめします。
転職には「転職エージェント」の力は必須です。
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