「他部署への異動希望を出したいけど通らないのが当り前なの?原因ってなに?部署異動したい時の伝え方や異動願いの書き方も教えてほしい!」
こんな疑問、悩みに答えます。
このブログでは「部署異動したい方」や「異動希望を出しても通らない方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- 異動希望は通らないのが当り前?
- 部署異動したい時の伝え方と異動願いの書き方
- 希望通りに異動させてもらえない時の対処法
「今の部署に留まりたくない。」
「環境を変えて心機一転がんばりたい。」
何らかの理由があるから異動希望の願いを出しますよね。
でもその多くはネガティブな理由がほとんどです。
なぜなら、自主的に異動願いを出さなくても社長主導で人事異動や組織変更は適宜行われるから。
それでも人事異動を待たずに異動希望を出して他部署に移りたい。
そんな時異動希望は通らないのが当り前なのかどうか?異動願いの伝え方や書き方も詳しく解説していきます!
「異動させてもらえない時の対処法もご紹介します。今まさに部署異動を検討している方は参考にしてみてください。」
異動希望は通らないのが当り前?【状況によるが答え】
異動希望に関して「通らない」とネット掲示板に多く掲載されています。
「異動希望が通らないのは、会社に嫌われている証拠ですか?私は5回地方の出張所に異動を希望しています。しかし、毎回無視され本社です。」
引用: Yahoo!知恵袋「職場の悩み」
「異動希望は通らないのが当り前なのでしょうか?」
結論からいうと「状況による」が正しい答えです。
なぜなら、以下のように会社は人事戦略に沿って従業員の配置を考えるからです。
人事異動の希望に関しては、当然タイミングの問題もありますが、対象者と希望部署の担当者の相性や部署のキャパシティ、希望するキャリアパスといった多面的なことを考慮することが必要です。場合によっては同じ部署に対する希望者が複数人いるため、その中から選抜も必要になってきます。対象者が希望通りの部署に行ける確率は一般的には低いようです。
人事戦略にそぐわない異動希望なら通らない確率のほうが高いといえます。
ではどのような状況では異動希望は通らないのか?
具体的に異動希望が通らない3つの原因を見ていきたいと思います。
【原因1】組織全体を見たときの適材適所
特に多い原因が「組織全体を見たときの適材適所」
誰をどの部署に配置するか?
希望だけでなく戦略的な視点から人事異動は行われます。
これら戦略を練る最大の目的は「利益の最大化」
従業員同士の相乗効果や異動による起爆剤としても適材適所は常に考えられています。
会社は従業員のためにあらず、株主のための会社です。
適切な人材配置を疎かにし利益が低迷するとどうなるか?
株主からのバッシングが強くなり、社長交代など最悪のシナリオも想定されます。
関連記事:転勤のない仕事の探し方とおすすめ職業5選【転勤の目的と多い業界の特徴】
【原因2】異動先に空きがない
いったんは受け入れるものの却下される原因が「異動先に空きがない」
組織内の人材配置は需要と供給のバランスでできています。
- 目標契約数を得るために何名の営業マンが必要か
- プロジェクト遂行のためにエンジニアは何人月必要か
- 決算スケジュールと管理コストの兼ね合いで間接部門は何名必要か
従業員は「人件費」というコストがかかります。
大勢いても赤字部署となっては担当する役員が更迭されてしまいます。
目標達成に対し何名の従業員が必要なのか?
常に把握し人事異動も適宜行われるため、異動先に空きがなければ希望は却下されます。
関連記事:【あなたも対象?】大企業リストラで悲惨な末路を辿らない為に今やるべき3つの事
【原因3】優秀な人材で異動させたくない
上司の主観で通らない原因もあり、それが「優秀な人材で異動させたくない」
「2:6:2の法則」を聞いたことはあるでしょうか。
2割の優秀な人材、6割の普通な人材、2割のダメな人材で組織は回っている経験則です。
売上の要を担う人材は一人や二人いるはず。
そのような優秀な人材が異動希望を出したらどうなるか?
上司は必死で止めに入ります。
なぜなら、部署の売上が下がれば上司の昇進や昇給に影響を与えるからです。
関連記事:なぜまともな人から辞めていくのか?【有能な人ほど退職する本当の理由】
ただ全く異動希望が通らない訳ではない【制度の存在をまずは知る】
人の異動は人事戦略に沿って行われます。
そのため、基本自主的な異動の申し出は通らないことのほうが確率として高いです。
ただ全く異動希望が通らない訳ではありません。
従業員の意向も尊重すべく異動希望に備えて会社側も以下のような人事制度を設けています。
- 自己申告制度
- 社内公募制度
- 社内フリーエージェント(FA)制度
- ジョブリクエスト制度
- Iターン・Uターン・Jターン制度
これらの制度をまずは活用されることをおすすめします。
がその前に、異動希望を受け入れる制度が会社に存在するのか確認することが大切です。
一般的に普及率の高い異動希望を出す際の制度をいくつかご紹介していきます。
自己申告制度
従業員自身の希望を申告させる制度が「自己申告制度」
従業員のキャリア開発を支援する制度。将来やりたい職務、異動先の希望、今後の能力開発の見通しなどを聴取し、本人の育成計画や異動配置の参考情報として活用するもの。
特にポピュラーな人事制度の一つ。
企業の導入率は『67.6%』と広く認知されるキャリア開発支援になります。
(出典:厚労省「自己申告制度の導入状況」)
社内公募制度
社内転職とも呼ばれる異動制度の一つ「社内公募制度」
社内公募制度とは、人材を求める部署が社内で募集をかけ、応募してきた社員の中から選抜するという異動制度です。社内で募集を広く告知し、社外から採用するのと同様に面接などの選考を行っていきます。
出典: ソムリエ「社内公募制度とは?」
企業の導入率は『31%』と約3割程度。
選考形式のため社内公募に応募しても、希望者全員が異動できるわけではありません。
(出典:産労総合研究所「ホワイトカラーのキャリア開発支援に関する調査」)
社内フリーエージェント(FA)制度
自分自身を積極的に売り込むことができる「社内フリーエージェント(FA)制度」
プロ野球選手のように、一定の実績を上げた社員が「FA宣言」をします。ただし、野球選手の場合は他の球団から声がかかるのを待ちますが、こちらは自分の希望する部署へ自分自身を売り込む制度です。場合によっては、野球選手のFA宣言と同じように、特定の部署から「ほしい人材」として声がかかったりすることもあるようです。
企業の導入率は『6.5%』と1割未満。
割合でみれば少ないものの比較的若年層のモチベーション向上に寄与する制度。
(出典:産労総合研究所「ホワイトカラーのキャリア開発支援に関する調査」)
なぜなら、実績次第では希望の部署に異動できる確率も高まるからです。
Iターン・Uターン・Jターン制度
働く環境や場所を選び移住を認める制度が「Iターン・Uターン・Jターン制度」
・Uターンとは地方から都市に移住した人が再び故郷に戻る制度。
・Iターンとは都市部から出身地とは違う地方に移住して働く制度。
・Jターンとは生まれ育った故郷から進学や就職で都会に移住した後、故郷に近い地方都市に移住する制度。
従業員の働きやすさ向上にも貢献する制度。
最近では優秀な人材を確保すべく「UIJターン」雇用も注目されています。
(出典:BIGLOBEハンジョー「UIJターン人材を雇う!注意点や対策と活用できる補助金制度」)
ジョブリクエスト制度
勤続年数に応じて希望を申告させる制度が「ジョブリクエスト制度」
ジョブリクエスト制度は、勤続3年目、5年目、7年目など、一定の節目を迎えた社員に対し、自分の就きたい仕事をリクエストさせ、配置転換する制度である。一定の勤続年数を経験し、自分の能力や会社全体の仕事を知っている社員に限定し、仕事のリクエストを出させるところに特徴がある。
部署異動したい時の伝え方と異動願いの書き方
「実際に部署異動の希望を出したいんだけど、伝え方や異動願いの書き方ってどうすればいいの?」
ここでは部署異動したい時の伝え方と異動願いの書き方について解説していきます。
伝え方:直属の上司に部署異動の希望を伝える
まず部署異動したい時の伝え方についてです。
部署異動を決意したらまずは上司に報告しましょう。
報告時の伝えるポイントは「なぜ今異動したいのか?」を明確に伝えること。
異動制度は数多存在しますが必ずしも希望通りに異動できません。
異動できない確率のほうが高いため、上司も納得する理由が必須といえます。
関連記事:使えない嫌いな上司の5つの特徴と対策【ストレスを抱えない付き合い方】
書き方:人事部に確認して異動願いを作成する
そして異動願いの書き方についてです。
まずは異動願書類を入手しましょう。
入手方法は人事部へ問合せか社内ポータルサイトからダウンロードも可能です。
異動願いのフォーマットは企業ごとに異なります。
基本的には以下のように「異動希望時期」や「異動を希望する理由」を記載する項目があります。
理由は必ず事前に上司に相談しておきましょう。
何の前振りもなく異動願いだけを提出しても、受理されることはまずありません。
希望通りに異動させてもらえない時の対処法
「希望通りに異動させてくれない!どうすればいいの?」
どうしても異動したい、でも受理されない。
そんなもどかしさと悔しさだけが募る方に。
ここからは希望通りに異動させてもらえない時の対処法をご紹介していきます。
【対処法1】本当に部署異動したいのかを考える
まず取り組むべきは本当に部署異動したいのかを考えましょう。
- なぜ部署異動したいのか?
- 部署異動したら悩みは解消されるのか?
- 現在の部署でできることは他にないか?
部署異動の希望を出しても簡単には通りません。
いつ通るか分からない状況下で待ち続けるのは、苦痛以外のなにものでもありません。
異動希望の目的とその先の将来まで見通して自問自答を行いましょう。
結果、強い意志を持って異動したい!
異動希望の選択肢以外なければ制度を活用し異動願いを何度も出しましょう。
ブラック企業でない限り、あなたの声は必ず届きます。
関連記事:自分に自信がない人に向いてる仕事10選【成功体験が自信を生み出す原動力】
【対処法2】転職活動して外の世界と自社を比較する
自問自答を繰り返し異動の価値を見定める。
しかし、部署異動では現在の悩みが解消されないことが分かったなら。
次の対処法は転職活動して外の世界と自社を比較してみましょう。
比較することで自社の良さが見えてきます。
そして、活躍できる環境や悩みの解消は外の世界に広がっていることに気づかされることもあります。
偏った世界では偏った考えにしかなりえません。
比較するからこそ良し悪しが判別できるようになります。
多様性の世の中で、様々な選択肢をもって仕事できることが充実度に繋がります。
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転職エージェントの利用が初めての方は以下関連記事もご覧ください。
関連記事:転職活動初心者なら転職エージェント利用は必須【理由と疑問に回答】
関連記事:転職エージェントは複数使うべきか?【何社掛け持ちがベストか理由も解説】
【対処法3】異動ではなく転職を選んで退職の準備をする
転職活動を通して、自社に解決策がないことが分かれば。
異動ではなく転職を選んで退職の準備をしましょう。
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関連記事:労働組合の退職代行SARABAユニオンが話題【特徴やサービスを比較】
まとめ:なぜ異動したいかを熟考し適切な制度を利用しよう
異動希望が通らない原因と希望通りに異動させてもらえない時の対処法まで情報をまとめてきました。
改めて、異動希望が通らない原因といくつかの異動制度をまとめると
- 組織全体を見たときの適材適所
- 異動先に空きがない
- 優秀な人材で異動させたくない
- 自己申告制度
- 社内公募制度
- 社内フリーエージェント(FA)制度
- Iターン・Uターン・Jターン制度
- ジョブリクエスト制度
異動希望は通らない確率のほうが高いです。
会社の実情を把握したうえで異動という選択肢を考えましょう。
もし異動で望む未来が手に入らないなら転職も有効な選択の一つ。
会社を変えることで成長のきっかけや悩みの解消に繋がることは相応にあります。
積極的な行動から将来のキャリアは勝ち取れます。
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