経理を辞めたい理由とアドバイス【伝えたい事:完璧な人間などいない】
疲れた人

「経理を辞めたい・・・こんなに向いてないなんて思わなかった。いつ転職しようかな。。」

こんな疑問、悩みに答えます。

このブログでは「経理を辞めたいと考えている方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

  1. 辞めたい理由に対するアドバイス
  2. 一貫して言えるのは「完璧な人間などいない」という事
  3. 経理は「専門職」なので転職に有利

経理が向かなくて辞めたいと考える人は多くいます。

なぜ辞めたいと考えてしまうのか?
それには経理特有の業務の特徴が理由として隠されています。

たかひろ@現役経理マンたかひろ@現役経理マン

「現役経理マンの当ブログ管理人が辞めたい理由に対するアドバイスを解説していきます!また、経理の転職は非常に有利なのでその理由とおすすめの転職エージェントも厳選紹介!ぜひ参考にしてください!」

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経理を辞めたい理由とアドバイス

あなたが経理を辞めたい理由は何でしょうか?

ここでは、特に多い経理を辞めたい理由に対するアドバイスをしていきたいと思います。

今まさに悩まれている方は参考にしてください。

【理由1】人間関係が良好ではなく雰囲気も悪い

疲れた人

「職場の雰囲気が悪く、人間関係も良くない。」

特に多い理由が「人間関係」

人材紹介会社「MS-Japan」が公表するプレスリリース「退職した20代経理に聞いた「本音の退職理由」ランキング」でも明らかとなっています。

1位:27%「人間関係」
2位:22%「スキルアップ」
3位: 9%「給与アップ」

圧倒的多数で「人間関係」が退職理由に選ばれています。
次いで「スキルアップ」「給与アップ」と続きますが、これらはどちらかと言えばポジティブな理由です。

人間関係は経理に限らずどの職種でも退職理由に選ばれる常連。
なぜ、これほど人間関係を理由に退職してしまうのでしょうか?

経理を経験してみて、以下2つの理由が当てはまります。

【理由1】経理は「専門家集団」の集まりなので自分の行いに自信がある
【理由2】繁忙期と閑散期の落差が他職種に比べて大きい

【理由1】経理は「専門家集団」の集まりなので自分の行いに自信がある

言わずもがな経理は専門職です。
専門的な知識やスキルがあるからこそ業務が行えて、キャリアアップも段階的に上り詰めることが出来ます。

反面、まだまだ経験の浅い新入社員や中途入社に対しては冷たい対応を取るケースがあります。
これは、専門家ならではの良くある光景です。

ただ、冷たい態度を取るのはあなたの成長を見守るためでもあります。
出だしから甘やかしては成長は見込めません。厳しく接するからこそ人間は成長出来ます。

愛情の裏返しだと私は思います。

どうしても「雰囲気がよくないな」と思ったら仕事とは違うコミュニケーションを取られてみてはいかがでしょうか。

例えば上司の好きな趣味の話をする、一緒にスポーツを楽しむ、食事の企画を立てる、など。

意外に?経理の飲み会好きな人は多いです。
営業に比べて飲みの席が少ない分、企画すると喜ばれる時があります。

関連記事:経理は人間関係の良好さで仕事の質が決まる【理由と3つの築く方法】

【理由2】繁忙期と閑散期の落差が他職種に比べて大きい

経理の場合、月初はとにかく忙しい。
全く昼休みも取れないほど月次決算で忙しいです。

優しい上司も月初はピリピリします。
周りも自身の業務に追われて構っていられないほど鬼の形相になります。

この経理の業務サイクルを理解できれば、いつが繁忙期なのかが理解できます。

繁忙期に上司にむやみに話しかけては返り討ちにあってしまいます。先輩も同様です。
少しでも良好な人間関係を築くためには相手の状況を把握することが大切です。

関連記事:経理は忙しい?この問いに答えます【結論は決算時期と月初が鬼多忙】

【理由2】残業が多くプライベートの時間がない

「残業が多い」という声も多く耳にします。

確かに入社当初は行うべき業務は多く、覚えることも多い。
その上、専門的な知識を有するため、普段の日常生活では聞いたことのない言葉がほとんどです。

未経験者、新卒で経理に配属になった方の多くは最初は残業せざるを得ない状況になるかと思います。

しかし、以下情報をご覧ください。
人材紹介会社大手dodaが公表する「残業時間が少ない職種」のランキングです。

経理事務はなんと残業の少ない職種として5位にランクイン。
そうなんです、経理事務(仕訳や関連業務)は残業の少ないライフワークバランスの取れた職種と言えます。

なぜかと言いますと、経理の業務の多くはルーティンが多いです。
月次決算、四半期決算、本決算、株主総会と年一で行う業務もありますが、基本同じことの繰り返しです。

特に月次決算は毎月行う業務ですので、何度も携われば早くて2~3ヵ月、遅くとも半年で覚えれます。

私も初めて経理配属になって最初は残業続きで辛かった。
でも、覚えてしまうと非常に楽で、改善提案さえ出来るようになっていました。

残業が多いのは事実ですが、辛いのは最初の1年目だけ。
その後は天国が待っていますよ。

関連記事:経理の残業時間はどれくらい?【現役経理マンが実情をぶっちゃける!】

【理由3】専門的すぎて覚えられず不安

先にもご紹介した通り経理は専門職です。
専門的なスキル、技能があって成り立つ仕事です。

「専門的すぎて覚えられず不安になって辞めたい」というのは非常に理解できる理由です。

私も初めて予算策定を一人で任された時、何をすればいいか分からずずっと不安でした。

ただ、不安だと言い続けても環境は変わらないので行動に移さなければなりません。
私が取った行動は1つだけ。

・先輩に相談する

予算策定に限らず経理の業務は過去の積み上げです。
初めて行う業務に思えて、実は過去先輩や上司がすでにやっているケースがほとんどです。

すでに経験済みの先輩に相談するのが手っ取り早い不安を払しょくする方法です。
もし先輩に相談しづらい雰囲気なのであれば、自力で過去の遺産(完了している資料)を見つけて自分なりに解釈し取り組む他方法はありません。

自力で出来ないのであれば、どの職種、仕事も出来ないでしょう。
会社に雇われている以上は自走社員にならなければなりません。

関連記事:【経理はやめとけ】経理未経験の1年目は辛くしんどい【辞めたい毎日への対処法】

【理由4】社長との折り合いが悪い

経理は会社の数字を扱う部隊。
経営に近い部署ですので社長との拘わりも他の部署に比べて多いです。

そんな会社の「社長と折り合いが悪い」ことも辞めたい理由の一つに挙がります。

この理由の多くは上司に多く見られ、社長に近い存在であればあるほど辞めたい気持ちは高まります。

この理由については、社長は会社のトップであるため辞めたり、解任はそうそう出来ません。総会決議にかける他ありません。
そんなことは出来ませんので、上司であるあなたが変わるしかありません。

しかし、あらゆる手を尽くしても社長と折り合いが悪く上手く行かなければ「転職」を選択するのもありです。
過去に社長と馬が合わず辞めていった先輩を見てきました。それほど重大な事です。

この場合は潔く転職をして年収の高い業界に移るのも一つの手段として覚えておいてください。

年収アップに強いのは人材紹介会社大手の「doda」です。
私もdodaを利用して年収アップに成功しました。

「doda」公式ホームページはこちら!
【doda(デューダ)の体験談や利用しての感想が気になる方はコチラの体験記事をご覧ください】

【理由5】ミスが多くて居た堪れない

経理は責任感が強くなければ務まらない仕事です。
それは会社の数字を扱い、対外的に決算という形で情報をリリースするため多くのステークホルダーが精査します。

そんな決算に誤りやミスがあっては社会的信用も失ってしまいます。
修正決算を出してしまうと今後の経理人生にも影響を与えかねません。

責任が問われる経理に「ミスが多くて居た堪れない」という理由も多く耳にします。

責任感の強い人材の集まりだからこそ少しのミスも許せなくなる。
何度もミスしてしまう自分を責めて、責めて、結果経理には向いていないと思い辞めていく。

でも、人間ですので誰でもミスはします。上司ですらミスします。
ミスが起きた時に全てが終わった、ように思わず、原因を探し出しましょう。

原因を見つけたら同じミスが起きないように改善すればよいだけの話です。

失敗から得られる成功は非常に大きい。
あなたの失敗のおかげでミスが減るのだから。

また、何度も繰り返し業務を行っていけば自然とミスも減ります。
全くもってミスを容認しない会社は転職しましょう。

関連記事:経理の5大ストレスを現役経理マンが暴露【プレッシャーに打勝つ対策】

【理由6】モチベーションが続かない

同じことの繰り返しで「モチベーションが続かない」

もし、経理配属になって1年経った時に「経理業務のモチベーションが続かない」のであれば転職をおすすめします。
きっとあなたは新しいことを常に生み出すイノベーションタイプだと思います。

事業企画や経営企画、新規事業立ち上げの部署は合っていると私は睨みます。

私は経理業務はこなせばこなすほどモチベーションが上がる職種だと考えています。
それは、経理ほど分かりやすいルーティン業務はなく、かつ先月との比較から自分自身がどれだけ成長できたかの物差しがある仕事はそうそうありません。

経理は毎月モチベーションにつながれる業務の宝庫です。
やり方次第で楽しみさえ生まれます。その楽しみを自分で勝手に見つけられる人が経理向きと言えます。

経理に向かない人はルーティンを好まない、常にイノベーションを生み出したい人です。

以下関連記事で経理に向いている人、向いてない人の違いを詳しくまとめています。
改めて経理の業務、特徴を理解して本当に経理に向いているのか?自己分析を行うのが良いかと思います。

【理由7】給料が低すぎて将来が不安

残念ながら経理は給料、年収が低い職種です。
管理部門の中でも財務や人事よりも年収が低い恵まれない職種です。

「給料が低すぎて将来が不安」になり辞めたくなるのも無理はありません。

ただ、職種で比較すれば低い部類に入りますが、業界で見たら経理でも年収1,000万円プレーヤーはごろごろいます。

私も前職年収500万円から現在は1,000万円を超えています。
これは、給料が高い、年収が上がりやすい業界に転職することに成功したからです。

職種は一緒でも業界によって非常にばらつきがあります。
給料が低くて将来が不安な方は、年収が高い業界に転職することをおすすめします。

経理の平均年収や年収アップにつながる転職情報を以下関連記事で詳しくまとめていますので合わせてご覧ください。

【理由8】AIに代替されないか心配

ITの進歩は目覚ましくAIなどのロボットが人に代わって作業する時代。
すでに、飲食店やホテル業界では積極的にロボットの導入が進んでいます。

そんな中、「代替可能性が高い職業」として1位に「経理事務員」がランクインしてしまった研究があります。
ロボットやRPAの導入が加速する中で「AIに代替されないか心配」する声も多くあがっています。

ただ、一つお伝えしておくと今すぐに代替されることはありません。
近い未来の話であり、まだまだ人間の技術やノウハウは必要な場面が多いです。

ですので、“今のうちに”代替されない経理のキャリアアップや今後目覚ましく伸びる業界に転職するのが心配を払しょくする唯一の方法です。

具体的には、経理のまま留まるのであれば「管理会計」などキャリアアップを目指す方法。
経理以外の職種で挑戦したいのであれば「IT業界」など今後も伸びる業界に転職するのがおすすめです。

経理の主計や一般スタッフは近い将来ロボットに代替されます。
代替されない経理業務に就くか、別の業界に転職するかは早い段階で決めておいた方が良いでしょう。

以下、経理のキャリアアップに関する関連記事もまとめていますので参考にしてください。

一貫して言えるのは「完璧な人間などいない」という事

これまで、経理を辞めたい理由を挙げてきました。

アドバイスをまとめてきましたが、一貫して言えるのは「完璧な人間などいない」という事です。

経理の最大の特徴は「責任感が強い」点だと私は思います。

決算数字を間違うことなく対外発表するプレッシャーは相当なレベルです。
経験しなければTDnet、EDINET操作時に手など震えません。

誰もが自身のパートに責任を持って正義の名のもとに仕事をしています。

だからこそ間違うことは出来ないと自分を戒めます。

しかし、常に責任を感じるスタンスでは仕事は長続き出来ません。
どこかでガス抜き、ストレスを発散する場面が必ず必要です。

ガス抜きが出来ず、ストレスを蓄えたまま業務を続けるから、経理を辞めたくなる。

気持ちを楽にしなければ、ここぞという時に本来の力を発揮することも困難になります。

「完璧な人間なんかいません」

人間なのでミスは誰でもします。
ミスをしてもその後のフォローを上手くこなせばどうにでもなります。

改善提案に取り組むことで同じミスは食い止められます。
あなたの評価も失敗から成功に変わります。

経理という仕事に就いていることに誇りを持って欲しい、と私は思います。

関連記事:経理は楽しい!面白さはズバリ自己成長【現役経理マンが語る楽しさ5選】

経理は「専門職」なので転職に有利

どうしても辞めたい、と感じてしまう人は責任感が誰よりも強い人だと察します。

その場合は転職するのが最もよい選択肢です。
経理は「専門職」なので転職には非常に有利です。

それは、未経験者より経験豊富な経理を取りたがる傾向が今も昔もあるからです。

マネジメント経験豊富な経理が不足

今現在マネジメント経験豊富な経理が不足しています。

経理の求人を出す企業が求める人物像は以下の通り明確です。

・20代の若い世代(エネルギッシュでモチベーションが高い)
・経理業務とチームをまとめるマネジメント経験も豊富
・月次だけでなく年次決算業務経験がある
出典: MS-Japan「経理・財務担当者が知っておきたい、経理・財務の転職動向」

大企業でも経験豊富な経理スタッフを募集している時期です。
もし、あなたがマネジメント経験があるのであれば絶好の転職するタイミングだと言えます。

また、年収アップも狙えます。
業界を変えるだけでも年収は一変します。現職に留まるより、転職した方が年収は上がりやすい傾向にあります。

ただ、マネジメント経験がなくても主計以外の経験があれば転職は非常に有利です。
私も主計以外に管理会計をメインに業務を行っていたおかげで現在RPA導入支援のチームに在籍しています。

キャリアアップを見据えているのであれば早めに動くことに越したことはありません。
環境を変えたいのであれば、あなたが動きださなければ何も変わりません。

関連記事:経理は転職で年収1000万の高収入も狙える?【4つの具体的戦略から実現可能】

転職エージェントは「MS-Japan」一択

転職活動を始めるなら転職エージェントの「MS-Japan」に登録することを強くおすすめします。

MS-Japan」は“管理部門特化型エージェントNo.1”
経理だけでなく財務や人事、法務、会計士など管理部門の転職に強いエージェント集団の集まりです。

他では見られない限定求人や蓄積された転職ノウハウを活かしてあなたの転職を全面バックアップしてくれます。

私ももちろん「MS-Japan」にはお世話になりました。
そして、大手企業から内定をいただくことができ、提示された想定年収も現職よりはるかに高い年収でした。

残念ながらお断りしたのですが、年収交渉も行ってくれるので将来への経済的な不安も拭うことが出来ます。

最初は情報収集をメインに活動するのが良いでしょう。
その後具体的に転職活動を行って、良い求人、挑戦してみたい業界が見つかれば実際に応募する流れがおすすめです。

まとめ:経理の将来が不安なら転職を選ぶも良し

経理を辞めたい理由とアドバイスをまとめてきました。

改めて、本記事のポイントをまとめると、

本記事のポイント

  • 誰でもミスはするし辞めたいと考えるのは健全な証拠
  • どうしても将来への不安が拭えない場合は転職がおすすめ
  • 経理は転職しやすい職種
  • 転職エージェントは「MS-Japan」一択

経理は「責任感の強い人」の集まりです。
少しのミスで責めてしまいますが、人間は誰でもミスをします。

また、辞めたい理由が将来にわたって拭えないのであれば転職をおすすめします。
経理は専門職ですので、経理としての転職は非常に有利です。

年収ベースの高い業界に転職できれば給料も現在より高くなる可能性があります

何より現状を変えるにはあなたが変わらなければ何も変わりません。
最初の一歩は勇気が要りますが、踏み出してしまうとあっさり前進出来ます。

ぜひ、勇気を出して最初の一歩を踏み出してみて下さい。

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