経理のやりがいや楽しさ、大変さとは何?【現役経理マンが忖度なしに解説】
仕事に悩む人

「経理のやりがいや大変さって何?あまり思い浮かばない・・・転職も考えているから事前情報に教えてほしい!」

こんな疑問、悩みに答えます。

このブログでは「経理のやりがいや楽しさ、大変さが気になる方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

  1. 経理のやりがい&楽しさ
  2. 経理の大変さ&辛さ
  3. 大変なわりに年収は低いという悲しい実態

当ブログ管理人は現在大手製造業の経理チームに所属しています。
前職は管理部門に6年間所属しており、社会人人生は全て“管理部門畑”を過ごしました。

この経験をもとに忖度なしに経理のやりがい&楽しさと大変さをありのままにお伝えしていきます!

たかひろ@現役経理マンたかひろ@現役経理マン

「未経験で経理に転職を考えている方も事前情報にぜひ参考にしてみてくださいね。」

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経理のやりがい&楽しさ

まず経理のやりがい&楽しさについてです。

経理の業務のことから経理という職業を通して得た体験からやりがいと楽しさをまとめていきます。

スケジュール通りに月次決算が進んだ時

経理の代表的な業務の一つに「月次決算」があります。

その名の通り、毎月月初に行う決算になりますが「スケジュール通りに月次決算が進んだ時」非常にやりがいを感じます。

パズルが“カチッと”ハマるような感覚でスケジュール通りにタスクをこなすことがやりがいの一つになっています。

関連記事:経理は忙しい?この問いに答えます【結論は決算時期と月初が鬼多忙】

先月との対比から成長を実感

月次決算は毎月必ず行う業務です。
そのため、「先月との対比から成長を実感」することができます。

・先月はできなかった仕訳が今月には出来るようになった
・先月より半日工数を縮めて後続に渡すことが出来た
・新しい仕事が出来るようになった

先月との対比から成長を実感することが出来ます。
成長が実感できればそれはやりがいと楽しさにつながります。

小さなことかもしれませんが、経理の仕事には必要な実感です。

関連記事:経理は楽しい!面白さはズバリ自己成長【現役経理マンが語る楽しさ5選】

仕訳がきれいに切れた時

経理として醍醐味ではないでしょうか?「仕訳がきれいに切れた時」

難しい仕訳であればあるほどきれいに(数字がぴったり)切れた時に達成感と一緒にやりがいを感じます。

関連記事:経理の5大ストレスを現役経理マンが暴露【プレッシャーに打勝つ対策】

現金出納帳の記載と現金がピッタリ合った時

仕訳がきれいに切れた時の感覚に似ていますが、「現金出納帳の記載と現金がピッタリ合った時」もやりがいを感じます。

店舗運営する企業であれば必ず現金出納帳の管理はあります。
その際に台帳と現金がたまに(でも結構)合わない時があります。

原因は様々ですが、台帳記載の金額と現金がピッタリ合った時、やりがいを感じます。

新しい仕訳の切り方を習得した時

常に経理の仕事は成長と進化が求められます。
事業拡大に伴ってM&Aや合併、新規サービスの展開時には必ず経理の仕訳は増えます。

増える上に新しい仕訳も考えなくてはいけません。
「新しい仕訳の切り方を習得した時」やりがいを感じます。

新しいことへの成長、習得できた時の達成感。
このやりがいを得るために日々成長と進化を繰り返しています。

株に強くなれる

上場企業であれば株主も大事なステークホルダー。
財務とともに株価対策を実践する企業も多いかと思います。

株価対策、株主対応などから自然と株に強くなれます

強くなれれば自身でも株式運用に挑戦して、将来の資産を増やせるかもしれません。
これからの時代は会社に依存しない「個」の時代です。スキルを磨く時代です。

そして、老後の不安を少しでも減らすべく今のうちに資産運用は大切な取り組みになるでしょう。

関連記事:経理経験を活かした副業おすすめ10選【在宅リモート&土日だけも可】

意外にメリハリがきく

経理は毎日忙しい訳ではありません。
月次決算の月初が過ぎた月中が閑散期にあたります。

月末になれば月初の事前に準備が始まりますので、経理スタッフは月中に有給消化する人が多いです。

意外にメリハリがきく仕事ですので、ワーク・ライフ・バランスも取りやすいです。

関連記事:経理のモチベーションを上げる方法【大切な事は成功体験の積み上げ】

自己成長の先にノー残業あり

経理は自己成長には適した環境が揃っています。

・事業が拡大すれば新しい仕訳が必要
・業務量をこなすための効率化を考える
・上場すれば監査対応が待っている

常に自己成長と進化が伴います。
そして、自己成長が達成できればノー残業も可能です。

自身の意欲と努力によってどうにでもなります。
ノー残業のために仕事を行うのもやりがいの一つですね。

関連記事:仕事が終わらないのに帰るのはNG?【新人でも実践可の残業できない時の対処法】
関連記事:残業のない仕事・定時で帰れる仕事に転職したい時の探し方【おすすめ業界5選】

自己成長の先にキャリアあり

経理職は将来ずっと経理のままなのか?
キャリアも気になるかと思います。

私の場合、経理職から管理会計へキャリアアップをしました。

また、転職活動時に経理職だけでなくM&Aやアライアンスを手掛ける経営企画も応募しており内定を勝ち取った経験があります。

経理の培われたスキルを活かした先のキャリアアップはすでに準備されています。
あとはあなたの努力次第で年収も上げることは可能です。

関連記事:経理のキャリアアップに必要な事とは【スキルや知識のレベルアップより大切な事】

経理の大変さ&辛さ

続いて経理の大変さ&辛さについてまとめていきます。

常に成長&進化が求められる

やりがいでもあり大変さでもあるのが「常に成長&進化が求められる点」

勉強が苦手、新しいことを習得するのに時間がかかる、億劫。
この辺の努力に対して抵抗がある人は経理は大変でしかありません。

自己成長を楽しめるかどうかが大切です。

関連記事:経理は将来なくなる仕事?【将来性とAIに代替されないキャリアとは】

知識不十分は付いていけない

経理は専門用語の宝庫です。
特に監査対応時、監査法人との対話は会計用語のオンパレードです。

経理・会計に関する知識が不十分であればついていけません

また、社外だけでなく社内でも当然専門用語でコミュニケーションを図ります。
上司から投げかけられた用語に理解できなければ愛の叱咤が飛んできます。

関連記事:【経理の独学での勉強方法】未経験から経験者まで現役経理マンが解説

月初は連日残業

毎月月初に月次決算を控えています。
まだ慣れないうちは月初は連日残業は覚悟した方が良いでしょう。

徹夜まではいきませんが、終電ギリギリはあり得ます。
連日残業にならないために月末にいかに準備をしておくかが重要です。

「段取り8割」というやつですね。頑張りましょう。

関連記事:【経理はやめとけ】経理未経験の1年目は辛くしんどい【辞めたい毎日への対処法】

月初に有給は取れない

月初連日残業をするほど大変です。
そのため月初に有給は取れないのが基本です。

自分のパートが終わって隙間が空いても、他のスタッフのサポートに回りましょう。
チームで仕事をしているので、一人でも休みを入れたり、たるむと全体に悪い影響が出ます。

それが「チームで仕事をする」というものです。

関連記事:経理のリアル実態を把握して転職を!【共感を呼ぶあるあるまとめ】

パソコンが得意でないと仕事にならない

経理に限らずパソコンが得意でないと仕事にならないです。

経理の仕訳はパソコンを使って作業します。
また、会計システムもパソコンを使います。当然です。

さらに、エクセルも多用しますのでエクセルにも強くなければ作業が遅れます。
作業が遅れれば帰る時間が遅くなるか、代わりに誰かが残って作業するのか。

関連記事:【経理のエクセル活用術】業務効率化&自動化に役立つ関数5選と使い方

スケジュール管理が全て

経理の仕事は全てスケジュール管理で決まります

月次決算にしても本決算、株主総会書類対応。
全ての業務においてスケジュールが決められています。

開示書類についてはいつまでに開示しなくてはいけないとすでに決まっています。

決められたスケジュール通りにこなすのが経理の基本スタンス。
このスケジュールから逸脱したり、遅れると後続に大きく影響します。

スケジュールをミスったら地獄を見ます。気をつけましょう。

関連記事:経理は楽な仕事?【暇なのは成長の証でも初心者は勉強漬けの毎日】

別部署との折衝が億劫

経理の仕事は全て一人で黙々と行うものではありません。
半分以上は他部署、外部とのやり取りの中で完結する仕事が多いです。

その中でも別部署との折衝が億劫になりがち。

例えば「経費処理」
領収書を貼って提出する必要がありますが、忘れる人も多々います。

その際、黙っていても修正されませんので、別部署へ乗り込んで確認する必要があります。

このような地味な仕事が8割。
完璧にこなしても誰にも評価されず、失敗すると大いに叱責されます。

関連記事:経理の残業時間はどれくらい?【現役経理マンが実情をぶっちゃける!】

大変なわりに年収は低いという悲しい実態

経理の仕事は大変です。
さらに大変なわりに年収は低いということをご存知でしょうか?

大手人材紹介会社が運営する転職エージェント「doda」による職種別の平均年収ランキングを見てみると

企画/管理系の全体の平均年収「510万円」に対して経理は「491万円」
経理と対になって業務を行う財務に至っては「524万円」と大きな差が生まれてしまっています。

一般的な管理部門(財務、経理、総務、管理会計、マーケティング、事業企画)を平均年収でランキングしてみると

1位:「599万円」経営企画/事業企画
2位:「538万円」管理会計
3位:「524万円」財務
4位:「491万円」経理
5位:「490万円」マーケティング
6位:「466万円」総務

関連記事:経理は転職で年収アップ可能?【知識や資格の取得より成功率を上げる方法】

この平均は全年代の平均になっており、役職の付いた人も含まれています。

年代別に経理の年収を見てみると

20代 378万円
30代 486万円
40代 587万円
50代 672万円

男女別で見てみると、男性534万円、女性411万円となっています。

パソコンを打つ女性

「いやいや多いでしょ!」

と思われる方もいるかもしれませんが、実際の業務と年収とには差があると私は思います。
もう少しもらってもいいはずの業務を経理はこなしています。

そんな年収に対して不満を持っている方は転職することをおすすめします。
実際、年収ランキングでも記載の通り、経理の先のキャリアアップに適した管理会計は経理と40万円以上差があります。

私も経理から管理会計にキャリアアップして年収をアップさせることに成功しました。

関連記事:経理は転職で年収1000万の高収入も狙える?【4つの具体的戦略から実現可能】

まとめ:経理は辛さ以上のやりがいを見出すことが重要

経理のやりがい、楽しさ、辛さと年収について赤裸々に情報をまとめてきました。

経理は他管理系の職種に比べても年収が低いことで有名。
つまり、辛い割に給料は受け取れない実態があります。

辛さをいかにやりがいに転換できるか?
業務上で楽しさを見出せるかが仕事に取り組む上で重要になってきます。

もし、現状の年収や実務環境に納得感がなければ。
「転職」で新しい環境に挑戦した方が、手っ取り早い対処法になります。

業界を変えるだけでも環境は一変できます

転職時は転職エージェントの力を借りましょう。
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