「日本のIT業界は終わってるの?腐ってると言われるけど理由を教えてほしい!!」
こんな疑問、悩みに答えます。
このブログでは「日本のIT業界の未来を不安視するエンジニアやエンジニアを目指している方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- 日本のIT業界は終わってると言われる6つの理由
- 日本のIT業界が終わってると思わせられる事例3選
- 日本のIT業界で生き残るためのエンジニア生存戦略
- 未経験エンジニアがIT業界で活躍するために取るべき行動
結論、日本のIT業界が終わってるか否かより。
エンジニアとして生き残るためにどうするべきか?
将来を見据えたキャリアパス、将来設計を具体的に描くことが重要です。
現役エンジニア、IT業界出身者の方。
エンジニアを目指す未経験の方に向けて、エンジニア生存戦略を解説しています。
「日本のIT業界が終わってると思わせられる具体的な事例についても触れていきます。今後の日本のIT業界でどうすれば生き残れるのか?不安な方はぜひ参考にしてみてください!!」
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日本のIT業界は終わってると言われる6つの理由
「日本のIT産業は世界に負けた」
よく耳にする言葉でランキングからも証明されています。
世界のデジタル競争は日本は63ヶ国・地域中で27位、G7だと6位という結果に。
これほど日本のIT業界が世界に差をつけられてしまった原因は何か?
結論を先だしすると「旧態依然体質から脱却できていないから」
その結果、影響は広範囲にわたり、DXの導入も後手後手にまわっています。
そして、現役エンジニアさえも10年先は食えなくなるとの見解も出ています。
なぜ日本のIT業界は終わってると言われるのか?
具体的な6つの理由について海外(欧米)のIT業界と比較しながら考察していきます。
【理由1】ユーザー企業よりSier企業が多く多重下請け構造になってるから
まず1つ目の日本のIT業界終わってると言われる理由が「ユーザー企業よりSier企業が多く多重下請け構造になってるから」
海外と比較した時の日本のIT業界の特徴。
それが下図でも分かる通り、ユーザ企業(自社開発企業)よりICT企業が多い点。
つまり、「IT土方」と呼ばれる多重下請け構造が日本は顕著。
以下グラフでも元請けの資本が特に大きい。
大企業が下請け(中小零細企業)に発注するケースが多く見受けられます。
その結果、IT業界では何が起こるのか?
大企業から中小零細企業に対する「下請けいじめ」が問題視されています。
関連記事:零細企業にホワイトは存在しない?【務めるメリットとブラック企業との見分け方】
【理由2】日本の労働市場は人材の流動性が悪いから
次に2つ目の日本のIT業界終わってると言われる理由が「日本の労働市場は人材の流動性が悪いから」
海外では転職回数は多いほうがポジティブに評価されます。
一方、日本の場合「転職=逃げ」と長く勤めあげることを美徳と捉えます。
日本の労働市場は終身雇用、年功序列で新陳代謝が起きずらい。
人材の流動性が悪いので、IT業界は衰退の一途をたどる。
なんで外注開発のエンジニア(Sier)が日本は多いのか?
従業員を採用するより外注したほうがコストカットになるから。
海外と違って一度正社員として採用すれば雇用保全の観点から切れないのが日本。
その結果、ユーザー企業のIT人材は少なくSier、SES企業の人材が増える背景がある。
詳しくは以下海外との労働市場の比較をご覧ください。
関連記事:日本人の仕事観はおかしいの?【海外との比較から分かる異常な労働環境8選】
【理由3】システム開発へのIT投資は積極的ではないから
3つ目の日本のIT業界終わってると言われる理由が「システム開発へのIT投資は積極的ではないから」
海外と比較して、IT技術に対する認識の低さ。
重要さが乏しいために、技術の進歩・革新性が遅れるということ。
以下グラフの通り、日本の情報化投資は横ばい。
さらに、企業単位でITに投資する理由にも違いあり。
アメリカでは「攻めのIT投資」を掲げる一方、日本は「守りのIT投資」
つまり日本のIT業界では、イノベーションが起こりづらい特徴があるということ。
とはいえIT投資を行っても回収できなければ意味はありません。
がしかし、シミュレーションの結果、製造業では5.7%、非製造業では4.2%の売上高押し上げ効果が得られています。
(出典:総務省「令和3年版 情報通信白書(情報化投資)」)
従って、日本のIT業界は投資にネガティブで後ろ向き。
日本のIT業界は終わってるといわれるゆえんなのかもしれません。
関連記事:【厳選】やばい会社の特徴12選!留まっても時間の無駄なので即転職を推奨
【理由4】エンジニアの技術が適性に評価されないから
4つ目の日本のIT業界終わってると言われる理由が「エンジニアの技術が適性に評価されないから」
日本とアメリカで比較した時のIT人材の年収。
すべての年代において、アメリカの方が年収は高くなっています。
特に30代に至っては、約2.3倍もの差がひらいています。
年収に差が生じると結果、何が起こるのか?
エンジニアの海外流出が起こり、優秀な人材ほど日本を出ていく現象が起こります。
夢物語や空想の世界の話ではなく実際に起きている事象です。
日本を捨てて海外へ拠点を移すのですから、よほど環境が悪いということ。
(出典:東京理科大学「「組織の崩壊」と「エンジニアの流出」」)
つまり、対価に見合った報酬がもらえないのも理由の一つ。
スキルのあるIT人材であるほど、人材流出は起こり得ることは容易に想像できます。
関連記事:海外に行ける仕事がしたい!おすすめ職業15選【海外勤務を実現する方法と注意点】
【理由5】IT企業の経営組織がいまだ旧態依然だから
5つ目の日本のIT業界終わってると言われる理由が「IT企業の経営組織がいまだ旧態依然だから」
なぜ、日本のIT業界は守りの投資なのか。
IT投資に積極的になれない原因の一つに組織が絡んでいます。
IT投資の遅れの要因として考えられるのが、経営組織である。近年の研究は経営組織とIT投資が補完的な役割を果たすものと考えられており、ITの導入を生かす経営組織が整備されていなければ IT投資は機能しないことから、ITの導入が行われないことが指摘されている。
関連記事:【将来性ゼロ】ゆるブラック(パープル)企業とは?特徴から分かる働くリスク
【理由6】保守的でリスクを取らない体質があるから
そして6つ目の日本のIT業界終わってると言われる理由が「保守的でリスクを取らない体質があるから」
以下「企業におけるパーソナルデータの活用状況」
アメリカ、ドイツでは積極的に活用していることがデータから分かります。
一方、日本は半分近くが未活用の状況。
2020年度の情報では、『12.3%』が活用する予定がないと回答しています。
なぜ積極的にデータの活用が進まないのか?
それは各所からの反発が大きく、法改正も進んでいないため。
過去話題になったのがJR東日本の「Suica」
(出典:日経クロステック「JR東日本もつまずいた「パーソナルデータ」」)
保守的なのは日本のIT業界だけでなく日本全体の特色ともいえます。
関連記事:会社が信用できないと感じる特徴5選【不安なら転職を選ぶべき理由も解説】
日本のIT業界が終わってると思わせられる事例3選
日本のIT業界が終わってると感じるのは利用するユーザーも同じこと。
上記「世の中でデジタル化が進んでいないと思う理由」の調査結果を見ても明らか。
『52.2%』もの割合で情報漏洩に不安があるから進んでいないと回答しています。
それもそのはず日本のIT業界は何かとシステムトラブルが多い。
つまり、結果論でみても日本のIT業界は終わってるということです。
具体的な日本のIT業界が終わってると思わせられる事例3選についてもまとめていきます。
【事例1】みずほ銀行の度重なるシステムトラブル
まず1つ目の事例が「みずほ銀行の度重なるシステムトラブル」
【事例2】東証システム障害で取引停止
次に2つ目の事例が「東証システム障害で取引停止」
【事例3】接触確認アプリCOCOAで不具合判明
そして3つ目の事例が「接触確認アプリCOCOAで不具合判明」
日本のIT業界で生き残るためのエンジニア生存戦略
ここまで日本のIT業界は終わってるといわれる理由と事例を解説してきました。
では、どうすれば日本のエンジニアは生き残れるのか?
将来を見据えたキャリアパス、将来設計はどう描けばいいのか?
日本のIT業界で生き残るためのエンジニア生存戦略についてまとめていきます。
【戦略1】自社開発の企業に転職する
まず1つ目の戦略が「自社開発の企業に転職する」
今現在SESやSIerの会社に勤めるエンジニアが対象になります。
ひろゆき氏の見解も「SIerで働いているエンジニアは今すぐ逃げた方がいい」
ではどこに逃げた方がいいのか?
その答えが、「自社開発の企業」に転職するということ。
いまや転職は当たり前で、転職によってスキルも身につく時代です。
たくさん転職経験のある人の方がいいという逆転現象が起きてきます。嫌々働いていたって、ストレスが溜まるばかり。スキルなんて磨かれないし、運が悪ければ変な部署に飛ばされて、さらに運が悪いと部署ごと切られることだってある。変に会社に忠誠心を持って長居しても、何もいいことないですよ。だったら、さっさと働く場所を移った方がいい。
エンジニアは専門職でスキルも証明しやすい職業。
かつ、IPA調べで企業のシステム内製化は以前に増して進んでいます。
つまり、ITエンジニアは自社開発企業に転職しやすいということ。
実際、IT関連の求人倍率は職種の中でトップ。
doda最新情報によると『9.68』、1人あたり10件近くの求人があることになります。
もし自社開発の企業へ転職を考えるなら、転職エージェントの力を借りましょう。
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将来を見据えて、今から動くか留まるか。
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【戦略2】将来性のあるエンジニアにキャリアアップする
2つ目の戦略が「将来性のあるエンジニアにキャリアアップする」
エンジニアのキャリアパスは非常に多い。
開発だけでなくコンサルやPMなど多岐にわたり準備されています。
そして、キャリアアップするにも何を重視したいのか?
ITスキルなのか、別の業界にスキルや経験を転用・応用させたいのか?
将来のなりたい自分から逆算して、キャリアを描く必要があります。
とはいえ、一人で悩んでも解は出しづらいです。
必ずその道のプロに相談して、アドバイスもらうのがおすすめ。
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【戦略3】スキルを活かして異業種にキャリアチェンジする
そして3つ目の戦略が「スキルを活かして異業種にキャリアチェンジする」
エンジニアは需要の高い専門職。
異業種へスキルの転用・応用も容易です。
その中でも特におすすめのキャリアチェンジが「フリーランス」
フリーランスエンジニアに転身するのも戦略の一つ。
会社に縛られず、自由に働く場所も環境も時間も選べます。
フリーランスエンジニアになるには、まずエージェント登録から始めましょう
そして登録は1社だけでなく複数社登録が鉄則です。
なぜなら、案件や福利厚生などのサービスメリットはそれぞれ異なるから。
登録後に開発案件の紹介を受けるので、その中から自身のスキルに合った開発に着手できます。
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未経験エンジニアがIT業界で活躍するために取るべき行動
現役エンジニアだけでなくこれからエンジニアを目指す人も多くいます。
そんな方が「日本のIT業界は終わってる」
なんて聞かされれば、就職・転職を躊躇するのも無理はありません。
ここでは未経験エンジニアがIT業界で活躍するために取るべき行動についてもまとめていきます。
【行動1】とにもかくにもITスキル習得が最優先事項
エンジニア未経験であれば「とにもかくにもITスキル習得が最優先事項」
「ITエンジニアになりたい。」
「でも、ITスキルも経験もない。」
スキルなくしてIT業界に移るのは難しいです。
なぜなら、専門職でありスキルありきで採用も進められるから。
未経験からITエンジニアに挑戦したい方は、スクールに通うことをおすすめします。
ITスキル習得の最短ルートはプロに教わること。
スクールに通うことで、同じ志持った同志にも出会えます。
いまでは転職保証付きのプログラミングスクールも充実。
受講料0円やキャッシュバックなどおすすめの3社を厳選紹介します。
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【行動2】現職の経験が開発に活かせないかスキルの棚卸しを行う
自己分析をまず行いたい方は「現職の経験が開発に活かせないかスキルの棚卸しを行う」
未経験からエンジニア転職は難しいです。
しかし、完全に無理かといわれれば可能性はゼロではない。
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とはいえ自己分析のやり方に不安を覚える方は多い。
なぜなら、自己を客観的に分析し理解するのは至難の業だから。
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【行動3】現場で開発経験を積み自社開発の会社に転職が有力
そして「現場で開発経験を積み自社開発の会社に転職が有力」
これからSier業界で勤務予定の方。
そんな方は、まず開発現場で経験を積むことに専念。
そして、キャリアアップを見据え自社開発の会社に転職するのも行動の一つです。
現場で扱ったプログラミング言語やプロダクトなど。
開発経験に応じて、転職も有利に進めることが可能です。
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まとめ:日本のIT業界は終わってると言われる理由と生存戦略
日本のIT業界は終わってると言われると理由と今後のエンジニア戦略をまとめてきました。
改めて、日本のIT業界は終わってると言われる理由をまとめると、
- ユーザー企業よりSier企業が多く多重下請け構造になってるから
- 日本の労働市場は人材の流動性が悪いから
- システム開発へのIT投資は積極的ではないから
- エンジニアの技術が適性に評価されないから
- IT企業の経営組織がいまだ旧態依然だから
- 保守的でリスクを取らない体質があるから
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とはいえ、転職するにしてもどんな仕事が向いてるのか。
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