業務量は増えても給料が上がらない不思議【原因と根本的な解決行動】
疲れた人

「業務量は増える一方なのに給料が全く上がらない!!なんで!」

こんな疑問、悩みに答えます。

このブログでは「業務量は増えても給料が上がらない疑問に思っている方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。

  1. 業務量が増えても給料は上がらない不思議
  2. 【給料を上げる!】原因に対する根本解決
  3. 【業務量を減らす!】今すぐ出来る対処法

頑張って、努力しても給料は上がりません。
ただただ業務量が増える一方です。

給料が上がらないのには明確な原因があります。

原因に早く気づき、原因に対する適切な対応と解決策を講じなければ一生「都合のいい労働者」に陥ってしまいます

たかひろ@現役経理マンたかひろ@現役経理マン

「仕事七不思議の一つですね。なぜ増えないのか、一般的な原因と現役経理マンの当ブログ管理人だから分かる財務体質の視点からも絡めてご紹介していきます!」

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業務量が増えても給料は上がらない不思議

早速業務量が増えても給料は上がらない不思議についてです。

一般的な原因と一部の企業に見られる人事的な原因、そして財務体質から見た原因の3点について解説していきます。

  • 【原因1】給与規定で支払うべき金額が決まっている
  • 【原因2】人事戦略の失敗
  • 【原因3】ブラック企業あるある

【原因1】給与規定で支払うべき金額が決まっている

最大の原因が「給与規定で支払うべき金額が決まっているため」
そのため、業務量が増えたとしても給料は上がりません。

まず大前提として、企業は従業員に対して、給料を支払うにあたって「給与規定」を定める必要があります。

そして、雇用時に雇用契約を結んで会社が定める給与規定に従って給与を受け取ります。

給与規定の全体像や企業の定めるべき給与体系は、以下厚労省が定める「モデル就業規則」から確認する事が出来ます。

(賃金の構成)
第29条 賃金の構成は、次のとおりとする。

もし、業務量が多く、残業する結果となれば図の「割増賃金(つまり残業手当)」が支給されます。
ただし、みなし残業の規定の場合は残業しても手当は出ません(基本給とみなして含まれているから)

また、営業などノルマを目標以上に達成出来た場合などに支払われる「インセンティブ手当」を設ける企業も存在します。

つまり、業務量が増えたからと言って給料が上がるのではなく、規程に沿って適当な手当や割増賃金を基本給に上乗せして支払われています。

そのため、業務に応じた手当が設けられていない会社の場合は、量が増えても支払われる給料は変わらないということです。

関連記事:【おかしい!】みなし残業なのに残業しないで早く帰るのはおかしいこと?

【原因2】人事戦略の失敗

ここからは企業の決算、財務体質から見た原因を2つ浮き彫りにしていきます。

一つ目は「売上は伸びているのに営業利益が変わらない場合」

一見、売上が伸びているので給料も増えそうな気がしますよね。
従業員の人件費(給料)は、提供するサービスで得た売上をもとに対価として支払われます。

売上拡大も従業員の努力の賜物であり、賞与やベースアップなどで還元するのが企業の社会活動の一つと言えます。

しかし、給料が上がらない。
この原因は「人事戦略の失敗」が背景として考えられます。

サービスの拡充、戦略の見直し、サービス業であれば店舗増加といった規模拡大によって、従業員の数を増やす傾向にあります。

これは成長企業やベンチャー企業によくみられる戦略です。

戦略としては間違ってはいませんが、全ての企業が上手くいく保障などどこにもありません。
失敗すれば余剰となって負債だけが増え続けていきます。

つまり、人件費などの固定費の増加が原因となって、1人当たりの従業員への還元が十分に行き届いてない事が考えられます。

関連記事:人手不足は会社の責任?従業員の責任?【辞めさせてくれない時の対策は2つ】

【原因3】ブラック企業の特徴

そして、二つ目は「売上も利益も伸びているのに給料が上がらない場合」

先ほどは人件費や店舗など固定費の拡大によって利益を圧迫し従業員への還元がうまく行き届いてない場合です。

しかし、利益もしっかり決算上出しているのに従業員への還元が行われない場合があります。
これは一つに「ブラック企業の体質」が疑われます。

中には経営不振に陥って、従業員への給料が未払いとなってしまうケースもあります。
しかし、そもそも故意に給料を支払わないケースもあり、これは立派な違法行為。労働基準法第24条に違反しています。

・経営不振によるもの
・ワンマン経営とドンブリ勘定によるもの
・感情的なトラブルによるもの
・故意に給料未払いを行っている可能性もある

上記の通り、給料未払いの実態として労働問題に詳しい弁護士が解説しています。

もし、これらに該当するようであれば、悩むよりまずは弁護士に相談するのが賢明です。
社会的にも問題になる事案ですので、速やかに解決の方向へ持ち込みましょう。

関連記事:【入社しないほうがいい会社】特徴10個と見分け方をランキングで解説

【給料を上げる!】原因に対する根本解決

疲れた人

「原因は分かったけど、結局給料を上がるにはどうしたらいいの?このまま現職に留まっていればいいの?」

給料を増やしたいと誰しもが思う事。
ここでは給料が上がらない原因に対する根本解決を解説していきます。

「業務量を減らす」原因に対する対処法はコチラで解説していますのですぐに知りたい方は読み飛ばしてください。

最も避けるべきこと

解決方法を解説していく前に現職に留まることだけは避けましょう。

なぜなら、原因でも解説した通り、会社ですでに給料の上限が決まっています。
いくら働いても一定の給料しか支給されないため、現状に不満があっても改善の余地はありません。

つまり、これらの原因を根本的に解決したいのであれば、現職から離れるのが最大の最適解です。

上記の観点から解決方法を2つご紹介していきます。

  • 【解決方法1】給料の高い業界に転職
  • 【解決方法2】独立、フリーランスを選択

【解決方法1】給料の高い業界に転職

手っ取り早い解決方法は給料の高い業界に転職する事です。

なぜ給料の高い業界なのか?そもそも業界によって給料は違うのか?
このような疑問を持たれたら、以下関連記事の「現職に留まり続けるリスク」をご覧ください。詳しく情報をまとめています。

現職から離れる事が最大の解決策になります。
ただし、転職活動が初めての方は「転職エージェント」の利用をおすすめします。

内定獲得まで手厚いサポートを無料で受けられます。
面談も無料から始められますので、情報収集の目的でも利用できる優れたサービスです。
(私のおすすめ転職エージェント3社をまとめています、ぜひご利用ください)

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転職エージェントの利用が初めての方は以下関連記事もご覧ください。

関連記事:転職活動初心者なら転職エージェント利用は必須【理由と疑問に回答】
関連記事:転職エージェントは複数使うべきか?【何社掛け持ちがベストか理由も解説】

【解決方法2】独立、フリーランスを選択

あまりの業務量に支払われる対価が納得できない場合は独立、フリーランスを選択する方法もあります。

なぜなら、「業務量」に応じて給料が変動する職業の代表格が「フリーランス」だからです。

例えば、「ライター」の仕事で見てみると。
執筆する原稿の枚数や文字数、本数など「量」に応じて報酬が支払われます。

また「デザイナー」でもイラストの数や成果物に応じて報酬が支払われます。

会社に直接属さないフリーランスは、個別に企業と契約を結び、双方合意した報酬体系と成果物によって給料が支払われます。

言うなれば「完全実力社会」
案件を受注出来なければ報酬はゼロですし、受注した分だけ給料は青天井が待っています。

自分自身の力やスキルを試したい方にはおすすめの働き方になるかと思います。

そして、おすすめの働き方は「フリーランスエンジニア」
平均年収862万円を超えるほど、今後の需要も増える正社員から転身する方も多い人気の仕事です。

高単価案件多数掲載!フリーランスエンジニアへの転身におすすめエージェントサービス&案件情報サイト3選

関連記事:会社員に向いてない社会人は仕事どうすれば?【サラリーマンの特徴から結論は1つ】
関連記事:就職しない生き方に憧れるあなたに【起業準備中の私が成功事例とリスクを解説】

【業務量を減らす!】今すぐ出来る対処法3選

仕事に悩む人

「給料を上げるよりも業務量を減らしたい!今すぐ取り組める対処法って何かないかな?」

「業務量の増え方」だけで見た時に企業の成長が著しくなければ問題はまた別の場所に原因が潜んでいる事が考えられます。

それは「あなた自身」に問題があります。
ここでは業務量を減らす対処法について解説していきます。

【対処法1】断る勇気

業務量が増える原因の一つに「他者からの依頼」が挙げられます。

一般事務や総務など管理部門に多く見られる傾向です。
あなたの要領の良さや頼みやすい性格を利用して上手く仕事を回してくる人間のいます。

そこで大切なのが「仕事を断る勇気」

例えば、明らかに部署違いの仕事や担当ではない仕事まで依頼されるとします。
それは業務過多になります。断りましょう。

断りづらい状況であれば、全て上司に報告&相談して対処してもらうのも方法の一つです。
関連記事:仕事量が多すぎ!おかしい!【不公平さの原因とうつ発症前に対策を】

会社に在籍しているとこの手の依頼は多いです。
優秀な人材で頼みやすい人柄であればほぼ必ずと言っていいほど利用されます。

業務量が増えても給料は増えません。
その代わり、依頼してきた当事者はすぐに退社出来る不合理な世の中になっています。

早くこの事態に気づいて改善させましょう。

また、要領が良くて使われる性格の人を「器用貧乏」とも呼びます。
器用貧乏の方が向いている仕事や転職活動のやり方まで以下関連記事で詳しくまとめていますので、興味のある方は合わせてご覧ください。

【対処法2】同情を捨てる

一つ目の対処法に近い考えです。「同情を捨てる」

つまり、依頼されてきた仕事があなたの担当でなければ冷たく突き放す方法です。

これは、上司に事態を報告しても状況を改善してくれない時の最終手段です。
人間関係を気にしていい顔して仕事を請け負ってもあなたのストレスが溜まる一方です。

もし、人間関係を破綻させたくなければあなたの将来が破綻します。
今すぐブラックな場所から抜け出すため、転職活動に踏み切って転職しましょう。

関連記事:【仕事の要領が悪くて辛い】悩みを改善する15のコツと強みを活かす方法

【対処法3】部署異動を出す

明らかな業務過多な部署であれば「部署異動を出す」のも方法の一つです。

部署によって残業しない部署もあれば、連日残業して帰る部署の差はどの業界にも存在します。

私が前職務めていたITベンチャー企業も総務・人事はほぼ定時退社でしたが、経理や財務はほぼ残業。
特に決算前と月初の月次決算は連日残業続きで、若干麻痺してました(笑)

このように部署によって業務量は異なりますので、別の仕事や部署に興味があれば部署異動を出すのも良いでしょう。

関連記事:異動希望は通らないのが当り前?【理由と部署異動したい時の伝え方と書き方】

まとめ:業務量が多いのに給料が増えないなら転職を推奨

業務量と給料についての情報をまとめてきました。

改めて、記事のポイントをまとめると、

本記事のポイント

  • 業務量が多いのに給料が増えないのは企業の体質にも問題あり
  • 留まり続けるのが最大のリスク
  • 給料を上げたければ転職が最適解
  • 業務量を減らしたければ依頼される仕事を断る

最も避けるべきは現職に留まる選択肢。

業務量に対する給料に不満があっても企業は改善してくれません。
むしろ、ますます業務量だけが増えて、残業も増えていきます。

現状のライフスタイルにストレスを感じるのであれば転職が根本解決になります。

望む将来、ライフスタイルを手に入れるには自身の行動によって変える必要があります。
企業は何もしてくれません、環境を変えれば、生活も人生も一変します。

ぜひ、最初の一歩を踏み出してみて下さい。

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とはいえ、転職するにしてもどんな仕事が向いてるのか。
仕事選びや将来のキャリアに悩む人は、プロのキャリアコーチングに相談するのがおすすめです。

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